◆2013年の “ 年内状 ”
今年も終盤になって、とうとう「特定秘密保護法」が成立した。
政府・与党はこの法立を「国家・国民の安全を守るのが目的」で、「政府が
都合の悪い情報を隠すことはない」、「一般の国民が処罰されることはない」
(自民党NEWS<特定秘密保護法3つのポイント>より) と言っているが
論理に矛盾がある。
わざわざ法案を作り、ごり押しで通してしまったのは、国民に知られたくない
ことがあるからなのは明白。
それを「政府が都合の悪い情報を隠すことはない」とは白々しい。
国民の目が及ばないよう「秘密」を「保護」するというこの法律のネーミング。
名は体を表わす。語るに落ちるとはこのことだ。
不穏な社会状況はメディアの多様な報道を通して知るのが一般的な方法だが、
秘密保護法施行後はメディアの萎縮~自粛が始まるとみていいだろう。
そんな危機感から書いた今年最後のコラム「プロデューサーはなぜ内部告発者
になったのか」は、<メディア>と<秘密>の関係に焦点を当てたものだ。
→http://saisei-kanazawa.jp/archives/1791(当ホームページ「コラム」の項参照)
“年内状”を書くのも今年で31年目。
そのいきさつは2001年12月のコラムで詳しく書いた。
→http://saisei-kanazawa.jp/archives/123
皆さま、どうぞご無事で新年を迎えられますように・・・。
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