■ 金沢のあじさい縁起

金沢には真夏の7月土用の日の正午、または真夜中の12時に紫陽花の花房を
切って半紙にくるみ、水引で結んで玄関先に吊るしておくと商売が繁盛する
という伝承がある。
このとき、自分の家の紫陽花ではだめで他人の家の花でなければならず、切る
際、「今日の日に紫陽花の金袋、紫ものぞ我がものとしれ」と唱えるのが決まり。
(小林忠雄著『金沢、まちの記憶、五感の記憶』から)。

茶房犀せいではこの風習にのっとり、毎年、有志で紫陽花摘みをしている。
今年 (2015年) は土用の丑の日にあたる 7/24 (金) の正午に〝決行〟する。
ただ心配は、その日まで紫陽花が枯れないで持つかどうか。
どうぞ持ってくれますように‥‥。

紫陽花、鞍月用水
(金沢市内を流れる鞍月用水べりの紫陽花=2015年 7/3 撮影)

あじさい 1年後
(青々とした紫陽花も玄関先に吊るして1年経つと枯れて〝風格〟がでてくる)

小林忠雄「金沢、まちの記憶五感の記憶」
(繊細優美な〝金沢流〟に迫る価値ある1冊。能登印刷刊
              税抜¥1900 ⇒ 茶房犀せいで取扱中)

イベント情報 15 年 7 月 3 日

金沢・茶房 犀せい 石川県金沢市片町1-3-29 076-232-3210 定休日:日曜・月曜・祝日 17:00~23:30