「真夏の7月土用の日の正午に他所の家の紫陽花の花房を切って
半紙にくるみ、水引で結んで玄関に下げておくと商売が繁盛‥‥」
( 「金沢、まちの記憶 五感の記憶」小林忠雄著、能登印刷刊 )
この風習に則って、今年も7月18日に仲間8名で紫陽花摘みを決行した。
摘む時間は「真夜中の午前零時でもよい」という説を採用して暑さも収まった
夜中に――。
花房を切る時は必ず唱えよ、といわれている「紫陽花の金袋‥‥」を口々に
唱えながらなるべく大きな花を切り取る。
これを半紙でくるみ、水引を掛けて昨年の紫陽花と交代させて玄関に吊るす。
これで1年間、家内安全、商売繁盛。
まあ、迷信といえばミもフタもないが、古い伝統を採り入れて生活に潤いをもたす
のは、なかなか趣味のいい生活習慣だというのが、参加したみんなの意見。